欧米先進国は以前より、結核罹患率が人口10万あたり10以下の低まん延国でしたが、日本は2021年にようやく人口10万人あたり9.2と
低まん延国入りを果たしました。2022年も結核罹患率は8.2と、結核低まん延国の水準を継続しています。
日本の結核罹患率は、米国等他の先進国の水準に年々近づき、近隣アジア諸国に比べても低い水準にありますが、それでも年間10,235人(2022年)の患者が報告されております。
患者の大半を占める高齢者では典型的な症状がないために、発見が遅れることがあり、しばしば集団感染や予後不良につながっています。
加えて近年では、若年者を中心に外国出生患者(結核蔓延国出身の既感染者)の占める割合が増加しています。
結核は今も日本と世界の最大級の感染症です。
結核検診を受診し、早期発見・早期治療することは、本人の重症化予防と家族や職場等への感染拡大を防止のために重要です。
実施内容
◎ 胸部エックス線撮影
- 喀痰検査(必要に応じて)間接撮影(正面1枚撮影)
- 直接撮影(医師の指導に基づき)
注意事項
- 妊娠している方、又は妊娠の可能性のある方は受診できません。
- ペースメーカーを使用している方は係りに申し出て下さい。
- 上半身には、湿布薬、エレキバン、ネックレス等は付けないで下さい。
- 厚めのトレーナー、ラメ入り及びプリント入りの服装、ボタン付きのシャツ、ブラジャー等の金具のある下着は、身に着けないでください。