■心電図検査
心臓は、左右の肺の間に挟まれるように、体の中心からやや左側にあります。心臓はポンプの働きをして、全身に血液を循環させる役割を担っています。心臓から酸素を多く含んだ動脈血が拍出され、いろいろな組織に酸素を送り届け、そのあと酸素が無くなった静脈血が再び心臓に戻ってくるというような循環をしています。
心電図検査とは、心臓が鼓動を打つ際の微弱な電気信号を波形として記録し、その波形から心臓の状態を把握する検査です。心電図波形からは、狭心症や心筋梗塞といった虚血性心疾患、不整脈、心房負荷や心臓肥大、電解質異常などがわかり、多岐にわたる疾患の診断に役立ちます。所見は必ずしも病気ではなく、健常な方にも現れる波形もあります。非侵襲的で痛みもない検査です。